特にこの季節が厳しい時期、連続の外出は私から体力を奪い、体は筋肉痛なのか全身がキシキシと痛み、起き上がれなくなる。
先週もそうであった。週末はほぼ寝たきりで過ごした。
それなので今週1週間、毎日外出で休む日が全く無いため、少し心配、いやだいぶ心配しているところである。
全ての日程をこなすことができるのか、特に病院の予約があるのだけれど、そもそも病院まで辿り着けるのだろうか。
年々体力が衰えている感じであり、それにも関わらず体力をつけようと努力をしているわけではないので、深みにハマる一方である。
◇
病気前の昔の体力ある頃を思い出してみたりする。
あーあの頃は、あの時は。
とどうでもよい、生産性のない懐古にふけってみたりする。
馬鹿げている、そんなことは分かっている。
分かっているけれど、つい元気だった頃の自分を懐かしみ、懐かしむというよりは、それが現実のものとして取り戻せるという錯覚にまで陥り、結果今の己の状態を悔しがり、かと言って改善しようともしない。
やはりどこかで「もう昔には戻れない」という諦めがあるからだ。
目を背けてはいるけれど、答えは知っている。「昔のようにはなれない」と。
「体力をつけないと」「適度な運動を」と何度となく医者や周りの人間から言われたことだろう。そんなことは言われなくとも分かっている。そうした方がいいに決まっている。
けれどある日突然病気は再発するので、これらの努力というのが一瞬で泡になってしまうということも知っている。
だから私は半分拗ねた気持ちで、この自分の状態を受け入れてやっていくしかないと思っている。
努力したって結局病気に踏みにじられることを知っているからだ。
誰か尤もらしい理論を私に説いてくれたのならば、私ももしかすると動くかもしれない。
けれど私は私なりに、何度も再発を繰り返していく中で築き上げた哲学なので、強固であり、意固地である。
夏が来るといつも思う。
私は何故あの時与論島へ出かけたのだろう。
出かけなければもう少しSLEの発病を遅らせることができたのかもしれない。
そうすれば就職もしていたのかもしれない。