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SLEと診断されるまで(前編)

もうすでに病気だったのではないか?あるいは病気になりかけていたのではないか?という時期を考えてみる。それは明らかに10代の終わり、大学に入学した前後からのように思う。

とにかく以前より疲れやすくなった。どこか一泊ほどの小旅行へ遊びにいったくらいでも、帰って来て数日はベッドで過ごしていたりした。突然体の半分側だけ湿疹ができたり、特に酷かったのは不定期に繰り返す膀胱炎だった。私はこのことをバカみたいにネタとして、友人たちに面白おかしく話していたように思う。自分の重症さに全く気づいていなかった。

けれどあまりにも頻発する膀胱炎をおかしいと考えて、まず私は都立広尾病院の当時の内科部長である先生に、人からの紹介で診てもらえることとなった。それが大学1年の秋。そこで血液と尿の検査をするわけだけれど、特に何の問題も出てこない。こうして月1回、不調の理由がわからぬまま、広尾に通うことになるわけだが、何も問題は見えてこなかった。今思えばSLEを疑わず、SLEに関する項目を検査で調べていなかったからなのだろう。

次に広尾病院が自宅から遠かったということもあり、都立大久保病院へ通うことになる。こちらも人からの紹介で内科部長から診てもらえることになったけれど広尾と同じことであり、やはり異常さを見つけられずに月に1回通い続けた。病院に通うのは面倒臭かったけれど、処方された薬がなければ、膀胱炎の辛い痛みを押さえられなかったし、仕方なく真面目に通っていた。その間に私は性懲りもなく、友人たちに症状の自慢をしていたように思う。

約3年半、こうした日々が続き大学4年の夏、友だちと与論島へ行った時に症状が激変して現れ、ようやくSLEを疑われることとなる。そもそも与論島へ旅立つ前からも膝が痛くて痛くて歩くのが困難であった、手の指先が突然真っ白になっていた、ずっと熱が治まらない、という新たな症状が加えられ、普段の生活に支障を来していた大学4年のはじめ。にも関わらず、それらは見逃されていた。なぜなら私も主治医の先生に特にこれらの症状のことを話していなかったし、先生は勿論、SLEを疑っていた訳ではなかったと思うので、SLEに該当する検査の項目をチェックしていなかったからではないか。

けれど大学4年の夏に与論島へ遊びに行くことでようやく、もはや誰もがSLEと認めざるを得ない症状、高熱と紅斑が出現したのだった。

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