この症状は多分、膀胱炎だ。最近の寒暖の差がもたらしたものなのか。はたまた最近の私の働きぶりが引き起こした体の悲鳴なのか。
ともかく病院へ行くべきなのだけれど、これで掛かり付けの女子医大まで詣でると面倒臭いことになり、「じゃあ入院ですね」なんて素っ気なく言われかねないので、ひとまず家で布団に入り暖かくし、水分も多目に取り、いつも以上に大人しくしている。
今日は息子が学校で遠足に出掛けているので、不幸中の幸いというべきか、痛みが治まるのをダラダラと待つことができている。
実はもう学校の授業が終了している息子なので、いよいよ今週からは何をするにも二人でべったりスタイルという日々が4月初旬まで続く。今日はたまたま遠足があったために、私一人家で苦しんでいられるのだ。
でも明日からはまた習い事の送り迎え、勉強を見たり息子の遊びに付き合ったりと、自分時間は寝ている以外はほぼ息子に捧げなければならないので、今日一日で解決せねばならない案件なのであった。
私がはじめて膀胱炎になったのは、大学1年生の春頃である。歩けないぐらいの痛みをこらえ、近所の内科を受診した。
するとあっさり『膀胱炎』だという診断が下り、5日分の抗生物質を処方されたので、それらを飲みきった。
『SLEと診断されるまで(前編)』でも書いたけれど、その後何度も膀胱炎を繰り返しているにも関わらず、SLEは見つけてはもらえず数年暮らすことになる。
さて、今はすっかりSLEと難病認定され、考え得る手当は全て受けている身なので、さぞや病気の方も鎮静化しているのだろう、と思う人がいるかもしれない。答えはノーだ。
発病前、認定前と何ら変わらず色々な症状が私を苦しめ、その度に病院へ這っていき、最悪の場合は入院になる、ということを繰り返しているだけだ。
ただ、膀胱炎という状態を1つ取ってみたところではあまり重症性はないので軽視されがちだけれど、体は繋がっているものだから、調べれば他にも炎症症状が見つかるのかもしれない。
患者の私としてはそこを恐れる。それこそ炎症反応の値が高ければ、即入院で検査入院という名のもと、女子医大の汚い中央病棟に収監されてしまう。それは避けたいし、避けなければならない。
なーんて意地を張っていた昼下がり。
私はとうとう痛みに負けた。屈したのだ。
午後、主人とこの症状について散々メール(我々は今どきLINEをやっていない)のやり取りをした。
その結果、疑うべきものが事実として体で起こっているのだから、まずは主人が連れて行ってくれるので近所の内科を受診しよう。それでも問題がありそうなら女子医大を受診しよう、という運びとなった。
『特に熱はない、蝶形紅斑もでている様子もない』何度も体温計や鏡をのぞき、主人の帰宅を待った。