私は重度の敏感肌である。オーガニックだとか無添加だとか謳われている商品でさえも、顔が赤く腫れあがったり、痒くなったりを繰り返してきた。
その中でランコムのメイクアップシリーズというのは比較的肌に負担がなく(全く違和感がない、ということでもない)、言い方を換えれば「使用できるレベル」であるのだ。
そのランコムから発売されている化粧下地に『UV エクスペール XL CCC』というものがある。つい最近まではこの下地を使用していた。さらにそれ以前には『UV エクスペール BB Ⅱ』を使っていた。
これら二つの何が気に入っていたかというと、クリームの適度な肌色が、実際の肌色の補正を行ってくれるということと、ファンデーションをつけなくともこれらを塗り、その上から粉をたたけば十分透明感のある肌を演出できたということである。
さらにSPF50という、強力な紫外線ブロック力。『UV エクスペール XL CCC』の方はブルーライトからも肌を守ってくれるということで、一生これと粉さえ使っていれば、どうにかなるだろう、というものぐさな考えでいた。
けれどクリームは多少といえど肌に色を与えるので、年を重ねるごとに白くなっていく私の肌色には段々と合わなくなっていっていたという現実。
さりとて他のメーカーのBBクリームを使って肌荒れを起こしても怖いし、私は仕方なく自身の肌色との差を感じながらも『UV エクスペール XL CCC』を使っていた。
ところが今年の冬『UV エクスペール トーン アップ』なるものがランコムから発売される。
簡単に言えばこちらの日焼け止めはSPFは上記と同じ威力のままで無色。
ほんのり自分の肌色よりもトーンアップしてくれる程度なので、色ムラや肌色との差を感じるということはまずない。その手のストレスを感じなくていいというところだ。
ただこの上から粉をたたくだけでお化粧仕上げる、という勇気は無色なのでない。
よって『UV エクスペール XL CCC』『UV エクスペール BB Ⅱ』の場合は粉をたたいて仕上げるだけでも問題ないのだけれど、『UV エクスペール トーン アップ』はしっかりその上からファンデーションをする必要はあると思われる。
それから私が使用して感じたのは、『UV エクスペール XL CCC』『UV エクスペール BB Ⅱ』よりも、とにかく化粧の持ちがいいということだ。
9時間お化粧をしっぱなしでも毛穴が広がることもなく、ヨレることなく、朝お化粧したての状態をほぼ保っている、この実力に驚いたのだった。
そんなわけで、きっちりとお化粧する場合には私は断然『UV エクスペール トーン アップ』をおすすめしたい。
と、すっかり『UV エクスペール トーン アップ』の虜なわけだけれど、一つだけ気に入らないことがある。それは価格だ。「高い」の一言に尽きる。
もう少し沢山の人に手が届く価格帯であったら、大ヒットするのではと思うのだけれど、高額がこれをセーブしてしまっているように思える。