「2018年05月」一覧

告白 その38

「下のフロアには変わった人がいるから気を付けて」 異動になる時、同じ課で働いている年上の女性に忠告された。 変わっているから気を...

告白 その37

「一緒に住もうと思っているヒトがいるんだ」 まだ懲りないのか、この男は。 今まで寄ってくる女女に金を搾り取られ、そこに愛は存在し...

告白 その36

松本ちづるをバス停で見かけた。 多摩の都営住宅に父によって封じ込められたはずのちづるが、私と同じバスの列に並んでいる。 ちづるは...

告白 その35

父と美月が住む実家が競売にかけられ、そして父は自分の家を失った。 原因は父が積み重ねた借金が10億以上に膨らみ、もう返せないと追い込ま...

告白 その34

女性漫画家の本を読んで私は、共感というよりも「こういう生き方でもいいんだ」という勇気を与えられた。 私が爆発したこと、それは当然やって...

告白 その33

母と酒を飲むと最初の方は楽しく飲んでいるのだけれど、酒が深まるにつれて不快感に包まれた。 心底下らない女だと蔑んでいたし、盛りが過ぎた...

告白 その32

学校に通っているわけでもなく、働いているわけでもなく、結婚しているわけでもなく。 どこに属するわけでもなく、何者でもない生活を私は送っ...

告白 その31

ある意味都合よく、私は4月の専門学校入学前にSLEが発症し2か月入院した。 都合がいいというのは、この内藤の件に関するゴタゴタに巻き込...

告白 その30

帝国ホテル『なだ万』に私は呼び出された。 店の中に入るとすでに父と美月、それに知らない女と内藤がテーブルを囲んでいる。 「こっち...

告白 その29

翌日私と内藤は女子医大病院ではなくて女子医大の門の前で待ち合わせをした。 病院には何度も来ているが大学の敷地に足を踏み入れるのははじめ...